高校生は音楽鑑賞で何を聞き取っているだろう?―「音楽を形づくっている要素」の聴取に関する若干の考察―(2019年度 高校研究紀要 第65号)
- 教科・単元、キーワード
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- 芸術・美術・音楽・図画工作
- 接続
- 探究力・活用力
- 評価
- 校種・学年
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- 高校
- 高1
- 高2
- 高3
- 校種間連携
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- 概要
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芸術科(音楽)の新学習指導要領で新たに設置された〔共通事項〕については、すでに小学校・中学校学習指導要領の前回(第8次)の改訂で「音楽を形づくっている要素及びそれらに関わる音符、休符、記号や用語について、音楽における働きと関わらせて理解すること」と示されている。このことより、芸術科(音楽)の授業内容を検討する際、より明確化された目標や学習内容を包含させるとともに、小学校から一貫して示された〔共通事項〕の連続性を意識する必要が出てきた。
ところが、本校の選択必修(音楽Ⅰ・Ⅱ)に寄り集まった生徒を見てみると、各中学校で自由に設定された多様な学習内容や、部活動や稽古ごとなどこれまで生徒が経てきた音楽環境などの違いによって、入学の時点で音楽的な能力に大きな個人差が生じている。またこれを起因として集団としての能力にも年度ごとにばらつきが生じており、連続性を意識した題材や教材の検討にはかなりの困難を伴う。芸術科(音楽)の学習内容を検討する上で生徒の音楽的な能力の実態をなんらかの形で把握することは必須と言えるが、学校間においてそのようなデータを共有することは生徒の能力差等の問題もあり現実的ではなく、どの学校も同じような状況なので研究会等においてもあまり話題にあがらないのが実情である。
本稿では、高等学校新学習指導要領の〔共通事項〕について簡単に整理したあと、2018 年度に在籍していた選択必修(音楽Ⅰ・Ⅱ)履修者に対しておこなった「音楽を形づくっている要素」の聴取の実態についての調査結果を分類し考察を加えた。さらにそこで生じた「音楽を形づくっている要素」の定義に関する若干の問題について触れた。
出典:2019年度 高校研究紀要 第65号, p.83-92. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属高等学校 原大介
- 論文・教材本文
- 高校生は音楽鑑賞で何を聞き取っているだろう?―「音楽を形づくっている要素」の聴取に関する若干の考察―(2019年度 高校研究紀要 第65号)
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