第1学年「みがく」学習活動案「つたえあおう ききあおう」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 総合的な学習・探究の時間
- 特別活動
- 探究力・活用力
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小1
- 校種間連携
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- 概要
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子どもたちとは,本活動を「つたえる」と呼んで行っている。この「つたえる」は,ベンチや牛乳パック椅子を丸く並べて座り,生活の中で見つけたことや感じたこと,興味をもったことなどを語り合い,聴き合う活動である。この活動を充実したものにするために,大切なことが二つある。
一つは,子どもたちが何でも話して大丈夫だと感じ,聞き手としても分からないことを何でも質問することができることである。子どもたちが「間違っているかも知れない」と思いながら,発表したり質問したりすることがないようにすることが重要である。また,発表は順番などを決めず,子どもが発表したいと思うタイミングでやってよいことにすることも大事である。
もう一つは,聴き手を育てることである。これは,単なる姿勢の良さではない。どんなに背筋を伸ばしていても,聞いているとは限らない。大事なことは,話し手の伝えたいことを受けとめようという姿勢を育てていくことである。そのために,発表後に質問の時間を設け,分からないことやもっと知りたいことを質問するようにしている。質問を通して,話し手が「これも話しておけば良かったんだ」ということを知り,「ここも伝えないと分からないんだ」という聴き手との距離感を知ることになる。聴き手として,質問の仕方を知ると同時に,話し手としての伝え方を知ることにもつながるのである。
加えて,聴き手を育てる手立てとして大きなものに「ふりかえり」がある。現在のクラスでは,1回の発表で,1人5分の持ち時間で6人の発表を行っている。その全員が終わった後,一人ひとりの発表や質問でどのような話だったかをふり返り,話し合っている。このように,聴き手が主体となる場を多く設けることも,聴くことの大切さを伝える手立てになるのではないかと考えている。
また,子どもたちが「ここにいて良いのだ」と感じ,安心・安全にクラスで過ごせることも大切なことである。よい話し手・聴き手を育てることは,この安心・安全にもつながることだと考えている。そのために,教師がどうあるべきだろうか。私は,子どもたち同士のことばや行動が,他者の安心感を奪うものである時には,しっかりと伝えていくことを心がけている。教師が「待つ」ことも大切な手立てである。教師が入らずとも,時が経てば解決することも少なくない。質問の仕方も,もっと知りたいと
いう原動力で,訊き方を工夫するようになるし,話し方を工夫するようにもなる。そうした子どもの活動をしっかり見守り,意味づけられることが大事である。私自身もそれを磨いていきたいと考えている。
この「つたえる」を生かして,この活動の後,そこでの発表から子どもたちが良いと思うものを1つ選び,それを子どもたちと文に表す活動を行っている。「自分が話したことが文になる」ことは,子どもたちにとって書き表すことの大きな動機づけとなっている。
出典:第81回教育実際指導研究会(2018年度)発表要項, p.139. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 本田祐吾
- 論文・教材本文
- 第1学年「みがく」学習活動案「つたえあおう ききあおう」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
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