第4学年「図画工作」学習指導案「教室をデザインする―『明かり』のデザイン1―」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 芸術・美術・音楽・図画工作
- 総合的な学習・探究の時間
- 探究力・活用力
- てつがく
- コミュニケーションデザイン
- 帰国生徒教育
- 対話的な学び
- 主体性
- 校種・学年
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- 小学校
- 小4
- 校種間連携
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- 小学校
- 大学
- 概要
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本学級では、4月当初、各国からそれぞれの背景をもつ帰国児童が集まっていた為、それぞれの背景を感じることができるような題材を考えていた。そこで、まずは、てつがくの授業で、ゆっくりとお互いの背景を語り合った。子どもだけではなく、親子でてつがく対話も行なった。その中で、子どもや保護者から、「海外の学校では、ブレイクスルーできる、リラックスできる場があった。」という発言があり、自分達もそういった空間を作りたいとの提案があった。そこで、異質な他者との対話をくりかえし、「創造活動×図画工作×てつがく」のように、異教科を往還しながら、自分達の「教室空間」について、多角的に考えデザインしたいと考えた。(これまでのデザイン会議、決定、制作の過程については当日、話し合いの際にご紹介したい。)
今回は、教室デザインの「明かり」の制作である。そのきっかけとなったのは、「イサム・ノグチ展」の鑑賞である。2018 年9月に、帰国児童学級は「イサム・ノグチ展」を鑑賞した。イサム・ノグチの背景と子どもたちの背景が重なった為、作品から作家の生き方を感じてほしいと考えた。この鑑賞では、どの作品もおもしろがっていた子どもたちだが、明かり(照明)のデザインのブースに来ると、その明かりの美しさにひきつけられ、長い時間鑑賞していた。その時にある子どもから「教室デザインで、明かりのデザインをしたい。」という提案があった。早速クラスに戻り、話合った結果、どの子も明かりをデザインしてみたいということで、新たに「明かり」のデザインを加えることになった。
しかし、子どもたちが配置し直した「リラックススペース(仮)」は窓側である為、その場に本当に必要なのか?必要であれば、コンセプトに合い、その状況に適した「明かり」とは何かなどを、あらゆる面からの視点を踏まえてデザインさせたいと考えた。1月当初から、実際にリラックススペースに座り、光の差し具合や温かさを感じ、数値だけでなく、自分が感じたことを記録している(朝・昼・午後の3回)。展覧会でみたような照明だけでなく、子どもたちには自然光を利用したものも提示し考えさせたい。その際に、今まで調査してきた事を、「リラックススペース」のイメージや状況と合わせてみていきたい。そして、自然光が差し込む窓側に設置することで変わる「明かり」のデザインについてさらに考えたい。
出典:第81回教育実際指導研究会(2018年度)発表要項 p.109 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 小沼律子
- 論文・教材本文
- 第4学年「図画工作」学習指導案「教室をデザインする ー 『明かり』のデザイン 1 ー 」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
- 関連情報
- 第4学年「図画工作」学習指導案「教室をデザインする ー 『明かり』のデザイン 2 ー 」(2018年度 第81回教育実際指導研究会)
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