第2学年「図画工作科」学習指導案「「見える」と「見えない」~「粘土を切る」という行為~」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 教科・単元、キーワード
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- 芸術・美術・音楽・図画工作
- 探究力・活用力
- てつがく
- 対話的な学び
- 主体性
- コンピテンシー育成
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- 校種・学年
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- 小学校
- 小2
- 校種間連携
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- 概要
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今年度,2年生のこどもたちと図工の時間を過ごしてきた中で印象的だったのは,こどもが「目を閉じて」表現しようとしたり,身体全体で,とにかくおもしろがったりする姿である。例えば,風を描く授業では,こどもは目を閉じて,目に見えない風を見ようとしていた。また,2年前に出会ったこどもたちは,必ず対象を触って感じ,その対象を分かろうとしていた。このように,こどもたちにとって「ちゃんと見ようとする」ことと「感じる」ことは同じことなのである。「感じる」ということは,物事を写真で撮影するような平面的な見方ではなく,立体的に対象をとらえようとする,「触るような見方」であった。この「感じる」事は表現の原点であると考え,再度この「感じる」ことや「見る」ということについてみつめ直したい。
本時は,上記のようなこどもの見方に注目して題材設定をおこなった。本時では,視覚を遮断して粘土に触れ,粘土を「切る」という行為に着目する。視覚を遮断するというのは,「目の見えない人」に近づいたつもりで見ようとするのではない。それは全く違う次元の「見え」であり,本時のねらいとは違うものである。あくまでも,こどもたちが視覚を遮断し,自分の中にある対象のイメージを想起しながら,周囲の多くの情報に捕らわれずに,「感じる」ことをねらいとしている。その為,手から伝わる粘土の抵抗感や,肌で伝わる粘土の周りの空気感,切る為の道具と身体が一体になる感じ等を味わうことを大切にする。そうして感じることにより,当たり前のように見て触ってきた粘土を改めて探究し,子どもたちが自分自身の「見る」についても問い直したい。
出典:第80回教育実際指導研究会(2017年度)発表要項, p.91. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属小学校 小沼律子
- 論文・教材本文
- 第2学年「図画工作科」学習指導案「「見える」と「見えない」 ~「粘土を切る」という行為~」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
- 関連情報
- 第2学年「図画工作」学習指導案「「感じる」というわかり方 ~「遊び」をデザインする~」(2017年度 第80回教育実際指導研究会)
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