関わりの視点で幼稚園の生活を捉える―4つの保育分野で考える―(2002年度 幼稚園研究紀要)
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いのちを表現するからだの知を育てる―身体感覚を取り戻す―
石をぶつけたらどうなるのか、足を蹴飛ばしたらどうなるのか、からだの痛みとしてつかんでいない子ども。「なぜこんなふうになってしまったのか、自分でもわからない」と語った非行少女。転勤族の父親に「友だちができなくて淋しかったことを言えなかった」とつぶやいた引きこもりの青年。そこには他者と関われないからだがある。数えあげればきりがないほど、からだの麻痺は蔓延している。昔の子どもたちが学んだ「からだの知」は、今遊びの中で学べない。子どもの問題の多くは、生きる出発点である「からだ」、生きることそのものである「からだ」の問題として捉えられる。だらしなく足を床に投げ出して座る子どもを精神がなっていないと道徳的に捉える以前に、身体感覚を取り戻す必要性として捉えなければならない。子どものからだの時空間、宇宙のような神秘をもっている子どものからだの内側に目を向け、内側と外側の合体、すなわち「生きること」と「表現すること」がからだを接点にして実現するように、今の子どもたちを無意識に束縛しているものを解きほぐし、崩し、壊し、命の塊を納得させること、退化した身体感覚を取り戻す視点から子どものからだを照射することが必要である。
出典:2002年度 幼稚園研究紀要 - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属幼稚園 伊集院理子・松井とし
- 論文・教材本文
- 【目次】 関わりの視点で幼稚園の生活を捉える―4つの保育分野で考える―(2002年度 幼稚園研究紀要)
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