第19回公開教育研究会報告「健康教育における意志決定や行動選択の実践―人体実験レポートの取り組みを通して―」(2014年度 高校研究紀要 第60号)
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- 概要
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私の担当する1年生の保健の授業では、年度初めに健康や生活習慣に関するアンケート調査を行っている。それによると、生徒達の多くが様々な健康課題を抱え、あまり望ましいとはいえない生活習慣を送っている現状が明らかになる。このアンケート結果をもとに「健康とは…」と教科書第1単元の『現代社会と健康』の授業に入っていくわけだが、果たして保健の授業における健康教育はそんな生徒達の抱える健康課題にどれだけ寄り添い、役立ち、生徒は学習した内容をどのように実生活に生かしているのだろうか。保健の授業内容を生徒の日常生活に反映させるという命題は指導者側にとって永遠の課題であるように思われる。保健の評価方法の1つに筆記テストが挙げられるが、生涯を通じて健康的な生活を送れるようにするには、テストだけの表面的な理解や確認だけで終わってしまうのでは実生活に結びついていかないし、結びついたとしてもおそらく継続していかないだろう。受験科目でない保健の学習において、いかにして学びの深まりや高まりを創り出し、授業と実生活との乖離をどう埋めて行くか、指導者側は考えていかなければならない。学習指導要領では「健康を保持増進するためには、個人の行動選択やそれを支える社会環境づくりなどが大切であるというヘルスプロモーションの考え方を生かし、人々が自らの健康を適切に管理すること及び環境を改善していくことが重要であることを理解できるようにする。」と謳われている。したがって、“健康を適切に管理し、環境を改善していく”ことを実際に自分の生活に取り入れ、実践してみることが重要である。今回はその『実践してみること』に目を向けた取り組みをご紹介する。
出典:2014年度 高校研究紀要 第60号, p.162-170. - コンテンツ担当者・著者
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お茶の水女子大学附属高等学校 佐藤健太
- 論文・教材本文
- 第19回公開教育研究会報告「健康教育における意志決定や行動選択の実践―人体実験レポートの取り組みを通して―」(2014年度 高校研究紀要 第60号)
- 関連情報
- 第19回 東京新聞教育賞受賞 体育科教育(大修館書店)2017年8月号掲載 生徒レポート作品例 自己の健康や生活習慣と向き合うきっかけに―「人体実験レポート」の実践―(2014年度 高校研究紀要 第60号)
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