国立大学法人 お茶の水女子大学附属学校園教材・論文データベース

• 理科
• 総合的な学習・探究の時間
• 接続
• 探究力・活用力
• 社会情動的スキル
• てつがく
• 対話的な学び
• 評価
• 主体性

• 小学校
• 小２

本学級では，「みがく」の時間に，子どもたちから出された自然事象への疑問を起点とした学習を行ってきた。サークルで経験を語り合う中で，「理科をやってみたい」という声が大きくなり，理科的なものへの憧れをもつ子が増えていった。「回ることを調べたい」という思いが出されると，「宇宙の星も回るよ」「台風も！」「電気でプロペラが回る」と，つながりが見いだされた。「回る」をテーマにすれば，いろいろなことができそうだという了解が得られ，「回るのけんきゅう」と名づけられた。しばらく個の興味に基づく活動が進み，研究成果の発表場面では，「他のテーマも本当か調べたい」「もっと何度も調べたい」という考えが出てきた。教師は，子どもたちが「科学的な学び方」をしていることに感心し，「いつでも」「何度も」「誰でも」と調べることは「科学的」だと価値づけた。これをきっかけに，個々で調べてきたテーマについて全体で一つずつ詳しく調べることになった。これまでの研究を１とし，２を「風で回る」，３「宇宙で回る」，４「手で回る」（本題材），５「電気で回る」として取り組むことに決まった。
出典：第87回教育実際指導研究会（2024年度）発表要項, p.119.

お茶の水女子大学附属小学校　杉野さち子